結局カレー

ミュージアムの結局カレーのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
2.5
カエル男が強烈なインパクトを放つサイコスリラーエンタメ。家庭を顧みない仕事命の熱血刑事というベタなキャラクターが主人公。猟奇的な連続殺人事件が続き、調べていくうちに次のターゲットの1人が家出した妻と知った刑事が家族の身を守るため奔走するストーリー。

「ミュージアム」と題されるように殺人をアーティスティックな表現の手段と捉えるネジ1本外れた犯人像だと思うけど、いまいち不気味さがないというか。アーティスト特有の他を寄せ付けない世界観も特にみえないから、とってつけたキャラクターにみえてしまう。裁判員を次々殺そうと調べてたのに夫に興味を持つとかありなん?笑 ブレるなよ!(何)と思ったり。
カエル男の役者もポスタークレジットに載せない異例な対応だったわりにいざ出てきたら本人色強すぎてあまり驚きもない。笑顔が印象的な人だからギャップはあるけどなんだか凄みがない。パソコン画面なめるとことかいかにもすぎたし。もうちょっとこいつ普通じゃない異常性をみたかったな。…この感想もどうかと思うけど、笑。屋上でスッと立ち去るのは草。

小栗旬の追い詰められようは作品を引っ張るどけのエネルギーがあって見応えあり。けどやっぱ尾野真千子すごいわ。目の当たりにする恐怖にめちゃくちゃ説得力もたせてくれる。疲労と絶望が伝わってきていい緊迫感だった。「彼氏なんていません。」が1番ビビったシーンだったかな。なんだか物足りない1作だった。