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ミュージアムのknzwAynのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.6

予告の雰囲気、監督大友啓史、キャッチフレーズ「あなたは最悪のラストを期待する」。果たしてカエル男の正体とは―――?!
もう、リリヰの好き詰め放題じゃないですか!

と、そこで発表された「カエル男の正体は妻夫木聡です」情報。

え?それをこのタイミングで?発表しちゃうの?
それは果たして正解なの????
カエル男はどんな風に正体を明かすのか?
鑑賞前に正体を知ってしまってよいのか?
劇場で観て驚いたほうがインパクトがあって良いのでは?
と、それはそれは混乱しました。
この感情を晴らすためにもぜひ観なくては!!!

…と意気込んだは良いものの。
ホラー苦手&大友啓史のグロさに『秘密』でビビってた私は
なんやかんやで劇場鑑賞のチャンスを逃し。。
レンタルで(おそるおそる)鑑賞しました。

鑑賞直後、安定のグロさと、何とも言えないホラー感に
「あっ観なきゃよかった!!!!」と直感がそう言います。

しかしスピード感が良いのか、気づけば後には引けない展開。
カエル男が「アート」と称す殺人。
そのひとつひとつを重く描かずサラサラッと流していくので、
(見たくないっ!!)と思っても気づけば終わっている感じ。
これは良い意味で。
1件1件細かくやってたら完全に飽きてた。

妻夫木聡、中盤くらいで顔晒すんですけど、
特殊メイクで誰かわかんねえーーーー!!!!(笑)
あれはまあ、発表されなきゃわかんないわ。
最初にメインキャストとして発表されるよりは、のちのちスパイス的に効いてくるからまあ正解だったのかもしれないね!
それにしても妻夫木聡の役の幅には本当に見るたび驚かされる…最高。
小栗旬さんは、作品によって演技のブレ幅すごくないですか…?
謎な人。。

監禁が始まってからはちょっと間延びー…?
前半あんだけスタイリッシュにいけたんだから
もっとイケんじゃないの~??って思ってしまった。
部屋を出てからは良かったかな、緊迫していて。
あの、部屋の中だけちょっと好きじゃなかった。

全編通してなんとなーく、つながりとか伏線が見えちゃったりするので驚きとかうわああー!みたいのはなかったけど、強さ(エグさ)で押し切るみたいな感じ。(笑)

「 あなたは 最悪のラストを期待する 」

…そうだったっけ?(笑)
最悪のラスト、期待したっけ私?(笑)
想像通りのラストだったけど…
うーん。想像と期待は違うのか。



(ここからネタバレ)





家族全員殺されて彼のアートになることを
期待してしまうということ???
「期待」よりも「想像」が先をいってしまうから
ちょっと難しい。

あと後輩、西野?とかの、その場その場で殺しちゃうヤツも
もっとアーティスティックにやればいいのに。

カエル男にはもっともっともっとアート性が欲しかった。
計画的はアートじゃなくて内面からくる才能的なアート。
妻夫木聡は良かったけど…うん。

うん。(笑)
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