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ゼロの焦点の5510のレビュー・感想・評価

ゼロの焦点(2009年製作の映画)
2.0
テレビドラマ版を含め何度も映画化されているが、やはり「ゼロの焦点」といえば、野村芳太郎監督の名作と比較してしまう。

汽車のシーン1つ撮るにも、CGに頼らざるをえないだろうし、戦後を描く苦労、ハンデはあるにしても、ここまで原作を改変していいのだろうか。自分には残念な作品であった。

犯人の弟役が登場したり、市長選挙のなんやかやがあったり、クライマックスで、広末が犯人の源氏名を絶叫し、ポアロばりのフーダニット(犯人あて)をやらせるのだが、原作においても、この作品でも、彼女の性格設定は、芯は強いが、冷静で、控えめな女性。違和感あるのみだ。
クライマックスに、プラターズの「オンリーユー」を流すというセンス。ベタすぎて、思わずこちらが赤面した。

他にも突っ込みどころはいろいろあるが、多くのスタッフ、制作費をかけた作品を、評論家でもない一個人が、あら探しばかりするのも、失礼のきわみとこころえ、このへんで・・・
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