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金陵十三釵のパンのレビュー・感想・評価

金陵十三釵(2011年製作の映画)
4.2
普通に日本人の会話の再現度がリアルすぎて鳥肌立った。
南京!南京!の時も思ったが最早中国人のほうが日本人を良く見てるとすら思うときがある。

一般的な認識として
中国=日本嫌い、反日
アメリカ=親日、同盟国

という認識があると思うが実際ハリウッド映画なんかではよく勘違い日本人が出てくる。
それはアメリカ人が本当の意味で日本人を認めておらず見下している証拠だろう。
何故アメリカ人が描く日本人は文化や言葉がおかしかったり考証が適当なのか?それは単に興味がないからだろう。
好きの反対は嫌いではなく無関心である。

中国人のほうが日本人を理解してるなとこの映画でも感じた。
さて、肝心の内容についてたがアメリカ人の神父(クリスチャン・ベール)が南京に入り襲い掛かる日本兵から少女たちを守るような描写がある。

当然日本ではこんな映画、右翼団体等から半端じゃない圧力がかかるだろうし公開は不可能だろう。
しかし考えてみて欲しい。

自国内で平和な世の中ですら痴漢や盗撮や性的虐待、強姦が普通に発生するのにどうして戦時中に100万人以上の日本軍が中国に行って何の犯罪もなく平和に終わると思ってるのだろう?普通に考えれば発生する。
それが侵略戦争の怖いところだ。
どこの国にも常に犯罪は起こる。比較的治安の良い日本でも。
つまり侵略戦争なんてした時点で世界中どこの国家でもこういうことは起きるわけだ。戦争の歴史がそれを証明してる。
いい加減日本軍が清廉潔白という神話が間違いであると気がついて欲しいのだが…

法律などでは犯罪がなくならないことは現代人の我々も良く知るところだろう。

ここが我が国の未熟なところだ。
アメリカでは米軍による虐殺を描いた映画等が普通に公開出来るからその点は羨ましい。
逆に中国でもあまりに反中国的な映画は上映出来ないだろうなあ。
アジアのほうが厳しく欧米のほうが緩いと言える。

それとこの映画、戦闘シーンについても結構迫力ある。
特にスナイパーのとこはカッコ良かったな。
最後の爆発はちょっとやりすぎだと思うがw

これDVDだけの販売でも良いから日本語字幕付きでやってくれないかな?普通に良い映画だし南京のシンドラーは一応DVD化出来たのだから不可能ではないはずだ。期待してる。
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