とらキチ

イップ・マン 継承のとらキチのレビュー・感想・評価

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
3.6
今回の再鑑賞で前2作、最終作はどんな内容かはだいたい覚えていたけど、今作についてはほとんど記憶になかった。それはやっぱりあまりにも“マイク・タイソン”のインパクトが強すぎたからだと思う。
今作の最初の敵役は軍や宗主国のような体制ではなく悪徳地上げ屋。それよりも今作は家族との関わりが深く描かれる。イップ師匠にも、その敵にも家族があり、生活がある、そこらへんが描かれる。
奥さんとの残された時間を大切に過ごそうとする師匠の姿にグッとくる。前2作までは正直言って“居るだけ”だった奥さん役のリン・ホンも回を重ねるに連れてお芝居がそれなりに上手になっていた。そして彼女の願いを聞き入れ黙々と木人椿を打つ師匠、それがイイ。
最終決戦もすっかり忘れていたので、とても新鮮な気持ちで見れた。そりゃあ、アレだけで終わらせちゃうには惜しいもの…マックス・チャンでスピンオフ、撮りたくなるよね。
そして小学校の先生役が何気にとてもかわいい。コレ、とても大事。
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