桃

ダンガル きっと、つよくなるの桃のレビュー・感想・評価

4.0
レスリングでの国内チャンピオンでありつつも夢を諦め、その夢を子どもへ託し、2人の娘をチャンピオンへと成長させた父親の半実話。

普通の女の子(喧嘩強いのは父親譲りか)が、肉体的にも、精神的にも、大人男性顔負けに強くなっていく様子は、夢中にさせられる。
ラストまでテンポよく、盛り上がり、140分楽しんで観れた。

父親マハヴィルは厳格で、レスリングに集中する為なら、年頃の女の子でも坊主にさせる。(日本でも坊主の女の子は少ないが、
インドではもっと目立ったのではないか…?)

マハヴィルは自分の夢としても2人を強くしたかったのもあるが、
強くなれば認められる、強くなれば自ら道を切り開くことが出来る、という
父親から子どもへの愛情深さもそれに勝る。

「お前が危機に面したとき、助けてやれないかもしれない
戦い方を教えてやることはできるが、戦うのはお前だ」

「金メダルを獲ることは何千人の女の子達の希望となる。
女を下に見る人間に勝て」


新しいことを始めると、

・人が集まる
・最初は面白がる人の方が多い
・嫉妬して攻撃してくることもある
・認められる程まで成長すると一気に味方の方が増える

出過ぎた釘は打たれないようになる、それを体現したストーリー。
桃