トルコの片田舎に暮らす、美しい五人姉妹。
青春を謳歌していた彼女らは、ふとした切っ掛けで古い因習に縛られた、自分たちの社会の正体を知る。
「ふしだらな娘たち」のレッテルと共に自由は奪われ、自宅は監獄に変わり、一人また一人と好きでもない男と結婚させられる。
“昔から決まっていること”に従順な女たちと、女を支配することに慣れきった男たち。
若い姉妹は、大人の有無を言わさぬプレッシャーにさらされバラバラにされてゆくのだが、彼女たちの中に、因習に反発し密かに反乱を企てる者がいる。
理不尽な運命に懸命に抗う彼女に、いつの間にかどっぷり感情移入。
モチーフはヘビーかつシリアスだが、テリングはリリカルでユーモラス。
自由な人生を求める少女たちの旅立ちの物語は、ちょっぴりビターで爽やかな感動に満ちた傑作である。
しかしなぜ「裸足の季節」なんだろうなあ。
私の世代はこのタイトルからはどうしても聖子ちゃんを連想してしまうのだがw
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