JUNPEI

裸足の季節のJUNPEIのネタバレレビュー・内容・結末

裸足の季節(2015年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

裸足の季節

まず、冒頭のセリフ「一瞬目を閉じて開けた瞬間に悪夢が始まった」
好きだった先生との別れのシーンで始まり、次のシーンではすごく楽しそうな少女5人が海で男子たちと肩車をしたり騎馬戦みたいことをしてそれはそれはとても美しく瑞々しく可憐で楽しそうにしている。

家に帰るとおばあちゃんからこっ酷く叱られ部屋に1人づつ入れられて叩かれている。「男の首に下半身を擦りつけるなんて!!」売春婦に育てた覚えはないわ!!」
他の娘たちはドアを叩き開けてと叫び合う。「そんなに悪いこと?肩車をしていただけよ!」
海で遊んでるところを隣のクソみたいな色の服を着たおばさんから告げ口されていたのだ。

5人の少女たちは両親を10年前に失い父親の弟とおばあちゃんに育てられていた。
おじさんはもっと酷くまるで独裁者のように少女達を家に閉じ込め無理やり結婚させる。それだけの為に育てているかのように処女の検査までさせてしまう程だ。

家庭良妻工場とかした牢獄のような家にお菓子作りを教えにおばさんが来たりクソみたいな色の服を着せられたり。そんな日々に嫌気をさした末っ子のラーレはサッカー観戦をするためにみんなで家出する。そこで出会うのがスーパーに納品している車を運転している青年。
サッカー観戦をして今までの鬱憤を全部発散するかのように楽しむ5人の姿が家でTVをみていたおばあちゃんに見つかってしまう。慌てたおばあちゃんは家のヒューズをトンカチで壊し、町の電気元も石を投げて壊してしまう。

そこからさらに塀を策を作り完全な牢獄に閉じ込められてしまう5人。
年上のお姉ちゃん2人は婚約させられ(息子の代わりに求婚します)
結婚パーティーの夜が5人が揃う最後の夜になってしまった。(ナレーション)

次女と電話するラーレ達。「痛かった?」「血は出た?」次女「痛かった、でもおばあちゃんは徐々に慣れてるって。」

次女と旦那の部屋。姑からの「シーツを、見せて!」「ちょっと待って」「はやくシーツを見せなさい!」血が出なかった次女に姑と旦那は病院に連れて行く。誰も処女と信じてくれない。先生から処女なんだよね?と聞かれ「世界中の男とやったわ」「なんでそんな嘘を?」「もうこんな時間よ疲れたの。誰も信じてくれないから…。」


ラーレはなんとしてでもここから出るべく車のエンジンを掛け続ける。しかし車は動かない。
ラーレは助けを求めてサッカー観戦にいやいやと最初は断るのになんだかんだ助けてくれる青年に車の運転を教えてもらう。
それはすごくすごく楽しそうな笑顔を見せるラーレ。


そして三女も婚約させられ最初は平然としていたが徐々に静かに彼女は壊れてしまう。
ナンパされた男と車の中で処女を捨てたり、食事中に妹達を笑わせたり…そして突然自ら命を絶ってしまう。

深い悲しみを負ったラーレ達。
四女は嫌がりながらも婚約させられ、ラーレに家を出てイスタンブールに行く事を説得させられる。(三女が食べていたクッキーを食べてから吐く)

結婚当日、家にやってきた結婚相手達を扉を閉めて断絶。おじさん怒り心頭する中、ラーレと四女は車に乗って逃走する。車がクラッシュして捕まるかと思いきや草むらにかくれて青年を待っていたのだ。
絶対に来てくれる。そう信じるラーレの元に面倒に巻き込まれるのはごめんだといいながらなんだかんだいつも助けてくれる青年がやってくる。イスタンブール行きのバス乗り場まで送ってくれ手を振る青年。

バスに乗ったラーレは瞳を閉じる。一番楽しかった5人の思い出を胸に。そして瞼を開けるとそこには悪夢が消えていた。

都会に着いたラーレ達はとあるアパートのドアをノックする。そこには男性が「先生はいますか?」おーいと呼ぶとそこには大好きだった先生の姿が。
「可愛い大好きなラーレ!」
初めて抱きしめられる愛されるシーンで幕は閉じる。

「mustang」
JUNPEI

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