真っ黒こげ太郎

マンティコアvsU.S.A.の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

マンティコアvsU.S.A.(2005年製作の映画)
3.7
「攻撃開始ッ!!!」
「イヤーッ!!!」 ババババババッ!!!(マシンガンを撃つ)

(約2秒後)

「弾切れだぁ!!!」

はえーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


イラク戦争末期。とある一小隊が行方不明になった記者を探しにとある村に赴く。しかし、住民の姿は何故か見えない。
何とか記者を確保したが、兵士たちは謎の怪物の襲撃を受ける!
その正体はイスラム軍のゲリラが最終兵器として蘇らせた伝説の魔獣、マンティコアだった!


アメリカ軍と魔獣"マンティコア"との闘いを描く、ミリタリー・モンスター・アクション。

ジャケだけ見るととんでもないデカさに見えるが、実際のサイズはそこまで大きくないし(まぁそれでも大型肉食獣よりはデカそうだが。)、アメリカ軍と言っても一小隊、舞台もセット感ありありな小さな村くらいしかないので正直ジャケ並みの派手な展開はない。
まぁ配給がアルバトロスの系列会社&「パイソン」、「インベイド」の制作会社(UFO、ちゃっかりロゴが新しくなってた)&SyFyチャンネル用のテレビ用B級映画なのでしょうがないけど。

とは言え、B級映画としてはそこそこ予算はかかっているためか、意外にもそれなりに楽しめる。
冒頭で起きる銃撃戦はちゃんと戦争映画っぽく作られてるし、話のテンポも悪くない。
肝心のマンティコアはCG感丸出しだけどそれなりに襲撃してくれるし、軍隊もちゃんと銃撃ちまくって応戦してくれる。
マンティコアもただ襲うだけじゃなく、サソリの尻尾で刺したり、毒針を投げつけたり、酸を吐いたりと中々バリエーションに富んでる。
またヘリがマンティコアに撃墜されたり、ステルス戦闘機が飛び立ったりするシーンはCGながら結構盛り上がります。
ラストバトルも二転三転して見ごたえがある。
余談だがウザったいレポーターをあしらう際の主人公の台詞が好き。他のアクション映画の主人公もウザいヒロインに対してああいう返しをしてほしい。

正直物凄い小規模な話だし、やや地味目ではあるが、B級モンスターパニック物としてはそれなりに楽しめると思う。
平日の夜にだらっと観るにはちょうどいい一作だろう。

余談だが原題は「Manticore」つまり「マンティコア」だけ。
しかし作中で主人公が「ミスターUSA」って呼ばれてるから今作の邦題は正しいと思う。w