エリザベス女王が王女だった頃妹のマーガレットと一緒に一度だけお忍びでロンドンの街に出たこと事がある…という所までが実話であとはすべてフィクションなんだそうです。そりゃそうですよね…王女二人が護衛の目を掻い潜って消えるなんてあったら大問題ですよね(笑)しかも婚約者以外の男と恋に落ちるなんて…
コメディタッチで描かれていてテンポも早いので比較的観やすくなってます。エリザベス女王さえ知っていれば内容は分かりますが、より楽しむために「ローマの休日」は観ておいた方が良いかもしれません。ストーリーのプロットは「ローマの休日」と同じで、所々オマージュもあります(エリザベスが大男の頭を背後から殴るシーンやスケジュールがぎっしり詰まっててうんざりする所など)。違うところと言えばローマの休日は最後まで自分が王女だと明かさないけど、ロイヤル・ナイトは王女だと明かすところです。そのシーンがまるで水戸黄門のようで笑えますよ。
父親のジョージ6世が演説するところでエリザベスが息を呑むシーンがありますが、そこをより楽しむために「英国王のスピーチ」も観たほうが良いでしょう。
軍歴もあるためかエリザベスは愛国者として描かれてます。偶然知り合った空軍兵のジャックがパブで国王をバカにしたために、店主や他の客の怒りを買って店を追い出されるのを「当然だ」と言ったり、彼が脱走兵だと知ると軽蔑した眼差しで見るなど結構固い人なんだという印象です。対照的に妹のマーガレットは自由奔放で、いかがわしい店に連れて行かれてもへっちゃらというのが面白い。実際のマーガレット王女のキャラクターを知ると納得です(笑)
エリザベスが「私には決まった人がいる」と言ってたのはやっぱりフィリップ殿下でしょうか?例えフィクションだとしても他の男と恋に落ちるという内容は見ていて嬉しくはないはず。フィリップ殿下怒らなかったのかな?(笑)
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今年の9月8日にエリザベス女王が亡くなられました。70年もイギリスの君主であり続け「イギリス=エリザベス女王、エリザベス女王=イギリス」という存在にまでなりました。イギリス人でない私でも女王の死は悲しく喪失感が大きかった…本国イギリスではどれほどのものか言わずもがなです。
あらためて女王陛下のご冥福をお祈りします。