目を閉じると、リジーのあの弾けた笑顔が浮かぶ。
史実に基づく…だからだいぶドラマティックになっているのだろうけど…
リジーは美しい人だ、立ち振る舞いや、顔立ちだけではなくて。
ジャックとの縁や、たった一夜で経験した全ての出会いは、彼女の持つ宿命や、運命、そして覚悟が引き寄せたのだろう。
決して、悲劇のヒロインでも、逃げたいと嘆くわけでも、ノリみたいなものに流されるわけでもなく、凛としながら、どこにいても可憐さというか、優雅さというのか、輝く品格が眩しかった。
日本には馴染みのない、イギリスの独立記念日。
彼女の眼に映ることが、彼女自身が出会うことが、彼女が知ることがとても大切だった。
女王という生き方。