かおりん

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出のかおりんのレビュー・感想・評価

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ずーっと観に行きたかった一本でしたがなかなかタイミングが合わず、公開最終週に突入してやっと鑑賞。
これは劇場で見ておかないと後悔する気がしていたのですが、映像の美しさもビッグバンドの音色も想像以上で、がんばって観に行って大正解でした。

王女エリザベスが、ただただひたすらに気高く美しく聡明で、そして愛らしい!!!
演じるサラ・ガドンは、顔立ちの美しさや身のこなしからにじみ出る品の良さが秀逸で、どこからどう見ても高貴な王女の役柄にピタッとはまっています。

とくに、わたしは彼女の声がたまらなく好き!!!
喧騒の中ではぐれてしまった妹君のマーガレットや、一夜の冒険の相棒となったジャックの名を大声で呼ぶシーンが何度もありましたが、それがとーっても可愛くて♡
祝賀ムードでごった返すロンドンの街中で「Excuse me、、、」って話しかけるシーンでは、その声があまりにエレガントで場違いすぎて最高にキュートでした。

ひとつひとつのエピソードはフィクションとはいえ、実在の、、、というよりまだまだ現役の女王陛下をモチーフにした作品ながら、お話はとってもコミカルで軽やかなところもいい。
天真爛漫なP2(笑)に振り回されて、何度も何度もニアミスを繰り返しながらどんどんとロンドンの混沌に迷い込んでいくエリザベスは、さながらウサギを追いかけるアリスのようでした。
それにしても、王女さまに、映画とは言えついには娼館まで尋ねて行かせちゃうとは!!!
英国って懐が深いなあ(しみじみ)

さて、終盤。
エリザベスとジャックは、まあ結ばれないよねっていうのは大前提なわけで、じゃあどういう風に着地するんだろうかとラストが近づくにつれドキドキ。
そして、、、なるほど、王女さまのそんなシーンに遭遇したら、そっと視線を外すのがエチケットなんですねえ。
もちろん、他言は無用で(笑)
わたしは、あの終わり方は好きです。
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