コメディーをベースとしたバディ探偵もの。ここでもやはり韓国映画はこの単純な構造に止めるのを許さない。今回大きくモチーフとして盛り込んだのが子育て、からの家族関係だ。ミステリーとしてここがファクターになってくるかと思いきや、結局何も関係しないのはもったいないと思ったり、そこが差別化のポイントなのだなとも思ったり。
なんて小難しいことを考える作品では全くない。ミステリーとしても火サスぐらいのクオリティだし、推理力と腕力というキャラ分けもそれほど機能もしていない。それでもまあぼんやりとせんべいでもかじりながら見るのにうってつけである。
ソン・ドンイルのいわゆる「笑いながら怒る人」の一芸を楽しむのも一興である。
