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ぼくのおじさんのTSのレビュー・感想・評価

ぼくのおじさん(2016年製作の映画)
3.8
【おじさんの一言一句が最早ツボ】
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監督:山下敦弘
製作国:日本
ジャンル:コメディ
収録時間:110分
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面白かったー。終始松田龍平演じるおじさんにニヤニヤさせられました。春山家に居候をしているどうしようもないおじさん。そのおじさんの一言一言がいちいち面白い。これといって目新しいことが起こるわけではないですが、憎めないのほほんとした映画です。

おじさんの名前は明かされません。タイトルの『ぼくのおじさん』は春山家の長男、雪男の作文の題名です。居候のおじさんは、週一で大学の非常勤講師をする自称哲学者。大学院で教授への道を知ってしまった自分からすると、大学で非常勤講師をしてるだけで十分凄いじゃんと思いましたが、いかんせんそれ以外に収入がないのではたから見るとどうしても情けない男に見えてしまうのです。哲学者だからか松田龍平だからか喋り方が独特。最早一言一言がツボであり、ずっとニヤニヤさせられました。特に小4の子に「資本主義イデオロギーが〜」と言ってる箇所には爆笑させられてしまいました。年齢構わずに場違いな発言をします。

このどうしようもないおじさんですが、不思議とイラつかせられない。こんな人実際にいたらなんとなく面白いだろうなと感じてしまいます。そんなおじさんですが、ひょんな事からハワイに行くことになります。実はおじさんは恋をしてしまうのですがその行方は如何に。。

ここがこの映画の重要なところだ!というのはあまりなく、最初から最後までのほほんと見られる映画です。強いて言うなら、こんなどうしようもない人間でも、恋によって変化させられるのだなあといったところですかね。個人的にはかなり好きな部類。傑作とまではいかないですが全く憎めない作品であります。ハワイのロケーションも良い。真木よう子や戸田恵梨香も何気無く出演しています。何も考えずにのんびりと映画を見たい方は是非。

やっぱり、松田龍平の良い意味で淡々とした演技は個人的にはツボであり、好きですね!
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