Hiroki

ミッション:インポッシブル/フォールアウトのHirokiのレビュー・感想・評価

3.7
SAG-AFTRAのストライキによってデッドレコニングPART2の撮影も中断しているらしい。まーそれは当然なのですが。
一応来年2024年に公開予定だけど、スケジュールに変更がでるかもしれない。
11月公開の『DUNE/デューン砂の惑星PART2』や12月公開『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム』など撮影が終了していても、プロモーション不足を避けるために延期を検討している作品も多数あるとの事。
ちなみに英国俳優組合Equityの書記長ポール・フレミングがSAG-AFTRAの集会にて「我々も準備はできている」と発言。しかし英国では他国の組合と連帯してストライキを起こす事を禁されていたような...
いやーまだまだ映画界には影響がありそうです。

シリーズ6作目の今作は前作のローグ・ネーションから引き続きトム君のお抱えクリストファー・マッカリーが監督/脚本。
まーこれがやっぱり大きいですよねー。
トム君がやりたい事を100%実現できる男。
この作品までは依然として製作にJJ・エイブラムスと制作会社にバッド・ロボット・プロダクションズが入ってるけど、だいぶエイブラムス味は薄くなった印象。
撮影はアレックス・ガーランド作品のロブ・ハーディ、音楽はハンス・ジマーの相棒ローン・バルフ、編集はマシュー・ヴォーン作品のエディ・ハミルトン。

まず全体を通して前作からの続きのようなお話なのに、良いアクセントになってたブラント(ジェレミー・レナー)が普通に退場...悲しい...
そして代わりに現れたと思っていたCIAのエージェント・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が実は黒幕という。
相変わらずなんでも有りな展開。
ストーリー的にもずっと無茶苦茶で、CIAアホすぎるし、トム君疑われすぎだし、いつにも増して誰が敵で何が目的なのかもよくわからない...
ただもはやそんな事はどーでもいいというか、M:Iシリーズを観てる人でそんな事を気にしている人はいないと思う。

でもジュリア(ミシェル・モナハン)に夫がいておそらく退場の流れとイーサンがイルサ(レベッカ・ファーガソン)と良い感じになるっていう方向性だけは違うのではないか。
1作目から連続して観てきて、やっぱりイーサン・ハントとジュリアの物語は終わらせるべきではないと改めて強く感じた。
劇中でスティッケル(ヴィング・レイムス)も言ってたけど、ジュリアがいるからイーサンはどんなに辛い事があっても踏ん張れる。そこを変えるような流れは物語の根幹を揺るがしかねない。
クリストファー・マッカリーは脚本参加していた『トップガン マーヴェリック』でも、前作までの物語を無視してメグ・ライアンからジェニファー・コネリーにヒロイン役を若返らせている。(どちらも製作のトム君の要望の可能性もあるけどね...)
中盤くらいから正直これにドン引きであまり内容入ってこなかった...
最新作にもミシェル・モナハンのクレジットは無い。
ジュリアがもー出てこないとしたら悲しいなー。

さてアクションはというと相変わらずイカれてます。
本当にこちら側も麻痺してて中盤のバイクアクションとかめちゃくちゃ凄いはずなのに、トム君がやってると普通じゃんと思ってしまう。
ハイライトはやはり本当に足を骨折したビル飛び移りアクションと終盤のヘリコプターアクション。
ヘリコプターアクションのロープにぶら下がっている所から滑り落ちてしまうシーンでは、見ていた他のキャストやスタッフもあの瞬間トム君が本当に落ちてしまったと思ったとインタビューで話していた。
実際は影になる所で掴んでいたようですが。
そりゃあの迫力でますよね。
さらにラストのウォーカーとの格闘シーン。まートム君はやっぱりこれがやりたいのでしょう!
“スーパーマン”ヘンリー・カヴィルとのタイマンはみんなが見たかったやつ。
そしてまさかM:I-2のオープニングで休暇で遊んでたクライミングがここで活きるなんて!

キャストはだいたいここまでで触れたと思うのですが、前作から続けてヴィランのソロモン・レーンを演じていたショーン・ハリスが素晴らしい。
なんかちょっと高い所からこちらを見てるだけで画になるという。
こちらも続投していたIMF長官のアレック・ボールドウィンが殉職してしまって、ラストの流れ的にアンジェラ・バセットが次の長官かーと思っていたら最新作にクレジット無し。
ホワイト・ウィドウというなんかどっかで聞いた事あるなーという武器商人役のヴァネッサ・カービーはクレジット有りで続投らしい...まったく読めないですねー。
まーそれは観てのお楽しみ。

さーついに舞台は整いました!

2023-48
Hiroki

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