2日間でシリーズを予習し、観に行った。
やはりシリーズの特徴として、あまり考えすぎずにハラハラドキドキできる楽しさは健在。
とはいえ、派手に振りきったというよりは、静かな心理戦の駆け引きがメインとなり、スリラー的な要素が強かった気も。
シリーズではⅢが最もダークだと思うが、今回は、それに次いでいたか。
ところで、ここ二作で個人的に最も気に入っているのが、女性に性的なサービスショットを託す展開が無くなったことだろうか。
Ⅳあたりまでは、必ずスパイ映画のお約束的なセクシーなシーンが組み込まれていたが、それを削ったのは良い判断だったと思う。
おかげで、女性キャラクターは記号的な存在でなく、主人公の心の支柱となる、血の通った存在として自立した。
たとえばボンドガールとの絡みが伝統となり、キャラクター造形の一部として組み込まれている007シリーズには、成しがたい変化だろう。
今後も、この方針を保って、新時代のスパイエンターテイメントとして成長してほしい