頑固親父と韓国人の若い女性が生活をともにしてお互いを理解し合うヒューマンストーリー。
韓国人のヨナは出稼ぎのため父の紹介で日本へ。
和紙職人のタケオの家に住み込みで介護ヘルパーとして働く。
人の助けを拒み、韓国人を毛嫌うも、徐々にお互い知りよい関係性を築く。
ヨナも時間経過で日本語を話すようになったり、笑顔が見えてキュートな子に見えてきた。
シンプルに介護を通しての友情物語ではなく、本作品は日韓の文化の違い、日本の介護問題、伝統芸の継承問題などを織り交ぜた作品でやや盛り込み過ぎ感もあった。
神社の引きのシーンはフィルムカメラで撮ったような淡い色合いがとても綺麗だったのと、後半の指キッスのシーンはぐっときた。
最後のほうで死にそうな顔しているのに工房に行かせたのが、ちょっとドラマドラマさせようとして冷めたのが残念。
石倉三郎さんの初主演映画作品。後遺症の片麻痺の演技はとてもリアルで素晴らしかった。