マン・レイによる3分弱の映像実験。視覚に及ぼす効果を試しているよう。被写体から存在意義が剥奪されただの素材となる。意味づけから自由なまさにシュールレアリスム感覚。時々何が映っているのか判らないカット…
>>続きを読むまたまたマン・レイによるシュルレアリスムな実験映画。
フィルムの上に釘やら砂などを無造作にばら撒いて撮ったのだそう。なのでこちらも明確なストーリーはなく、グシャグシャ〜とした表現が続くばかり。
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光と影。光の渦に巻き込まれ、ザラザラとしたテクスチャの中に釘や鋲とともに閉ざされる。
縦に横に貫かれる線。意識と意識の混ざり合い。
運動と静止。カーテンから漏れる光に照らされる裸体の耽美に、強さと美…
レイヨグラフ/rayograph(カメラを用いず、印画紙の上に直接物を置き感光させイメージを生成する技法)を生み出したダダイスト/シュールレアリストのアーティスト、マン・レイ。
釘や画鋲など抽象的…
このレビューはネタバレを含みます
以下直感の走り書き。
産み出した者が
理解を求めていない物すらも
他人という者は勝手で、勝手に解釈をしようとする、意味を見出そうとする、自己の過去の体験と、自己の意識の抽象イメージと無理矢理に結び…
マン・レイの『理性への回帰』が画期的だったのは、単にカメラを使わないで作られたからだけではない。カメラを使わないで"物の形"を写したことが重要なのだ。そして、更に、写された物がフレームを超えていた…