Keigo

サブウェイのKeigoのレビュー・感想・評価

サブウェイ(1984年製作の映画)
3.9
最近フィルマ公式のPRでよく『レオン』のリバイバル上映のお知らせを目にしていて、そう言えば『レオン』めっちゃ良かったのにリュック・ベッソンの他の作品観てないなーと思い至る。リュック・ベッソンのページを開いてスクロールしてみると、一際イケてるキービジュアルが。中高生ぐらいでこの映画に出会っていたら、絶対ポスター部屋に貼っちゃってたやつだ。

ラフでカジュアルで気怠くて、とにかくなんかイケてるこの感じ。盗んだ重要書類ってどんなの?とか所々気になっても「まぁいいじゃん、そこら辺は!ノリで!」と丸めこまれてしまうような。そしていつの間にか荒削りなところも微笑ましく思えてきて、結局なんかカッコイイしまぁいいか、となる。
それこそラストシーンでブラームスが聴けると思って席に座ったのに、なんか全然違うの始まったけど?となりながらも身体を揺らしていた人達も、同じような気持ちだったのではなかろうか。

音楽とかファッションとか80年代カルチャーの雰囲気を感じながら、若かりし頃のリュック・ベッソンのセンスに浸れるいい映画。

そもそも以下の冒頭の引用も最初はなんのこっちゃと思ったけど、今思えばなんとなく、「肩の力を抜いて観てくれよな!」というメッセージのような気もする。

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To be is to do – Socrates
To do is to be – Sartre
Do Be Do Be Do – Sinatra

存在は行動なり – ソクラテス
行動は存在なり – サルトル
ドゥビ・ドゥビ・ドゥー – シナトラ

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