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ヒットラーの狂人
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『ヒットラーの狂人』に投稿された感想・評価

lemmon

lemmonの感想・評価

4.2
1942年6月10日、チェコのリディツェ。ヒトラーの命令により町全体が一掃され、20歳以上の男は全員銃殺、女子供は捕らえられた事件を描く。

理不尽なことしかない。事件の発端となったのは反乱軍によるナチスの副総監ハイドリヒの暗殺。この人の狂人っぷりは、怒りを通り越して同じ人間とは思えない。殺されて当然と思えてしまう。そんな彼が死に床で語る言葉は笑える。ヒトラーなんてそんなもん。そりゃ後に崩壊するよなあと思ってしまう。

ダグラスサーク監督は、この町の人々の生きていた喜びを、本作にエッセンスとしてほんのり加えている。代表されるのはパトリシアモリソンとアランカーティスの、にくいほどの美男美女カップル。とってもロマンティックだった。


リディツェでは確かに人々が幸せに生きていた。
それを奪う権利のないもが奪った悲しみ、計り知れない。ダグラスサークが事件翌年に、戦時下で本作を発表。本当に尊敬する。作品の出来以上に本作の価値を勝手ながら感じた。


点数はつけ過ぎかもしれないが、この歴史を知れてよかった。やはり反戦映画は必要だ。
秋日和

秋日和の感想・評価

4.0
水で濡れている、という理由をつけて、女が男に手を握らせない。映画の序盤で描かれるそんな些細なことが、実は結構大切な瞬間だったのかもしれないと観る者に後々思わせるなんて、ダグラス・サークはやっぱり凄い。
「ハイル、ヒトラー」と叫ばせて手を挙げること、ナチへ引き入れるために手を挙げさせること。恐怖のあまり服の首元を手でギュッと握ることや、両手で顔を覆うこと、或いは祈りの為に十字を切ること。もっと別の時代ならばその手で好きにピアノを弾くことも出来たに違いないし、引き金を引く必要はなかったかもしれない。ブレッソンのような手のショットがあったわけではないけれど、この作品は紛れもなく「手」の映画なんだと思った。登場人物たちの意思/感情がどうしようもなく手に伝わっていく……そんな瞬間に何度も何度も立ち会ったような気がする。勿論、同じ「手」でも、そこから繰り広げられるアクションはバラバラなのは当たり前(丁度、愛し合う男女を包み込む煙と、爆破によって発生する煙が全然違うようなものだ)。だからこそ、観ている間中、「手」から目を離すことができなかった。
他には稲穂の揺れと箒の揺れ、更には鐘の揺れを見事に繋いでみせる辺りに然り気ない巧さを感じたり。扉の使い方なんかも良かったな。メロドラマと少し距離を置いたダグラス・サーク、もっと観てみたい。
ドイツから亡命したダグラス・サーク監督のハリウッド第一弾。反ナチスの痛烈なプロパガンダ映画。同年のラング監督「死刑執行人もまた死す」(1943)と同じく前年に起きたチェコ無差別大量処刑事件を描く。

1942年、ナチス占領下のチェコスロバキア・リディツェ村。”ヒトラーの狂人”ことラインハルト・ハイドリヒ副総督(ジョン・キャラダイン)は、村の人々を度々虐殺し恐怖によって独裁していた。遂にたまりかねたレジスタンスによる暗殺事件が勃発するが。。。

戦時中に作られたナチスによる蛮行映画の先駆け。ホロコーストがまだ明らかになっていない時点での作品。ジョン・キャラダインが極悪非道で有名だったハイドリヒを実に嫌な感じで演じている(誉め言葉)。サーク監督はドイツ時代にハイドリヒ本人と面識があり、キャラダインの演技を「外観以上に芝居がかった話し方や身振りがそっくり」と語っている。

同じドイツ亡命者のラング監督「死刑執行人~」は、ナチスへの怒りを打開につなげる物語だった。対して本作は、悲しみによってナチスへの怒りを呼び覚ますメッセージが発せられていた。両者の比較は興味深い。

ラング監督は「怪人マブゼ博士」(1932)を最後に、1933年ナチスの政権奪取と同時にフランスに亡命したためナチ・プロパガンダ映画は撮っていない。一方、サーク監督は1935年にナチ政権下で映画監督デビューし、ドイツ時代最後の作品はプロパガンダ映画「南の誘惑」(1937)だった。

「死刑執行人~」と本作、同事件を扱いながら受ける印象が違うのは、両監督の個性によるものなのは当然だが、その個性には二人のナチス体験が大きく反映しているように思えた。サーク監督のメロドラマには、どこかしら諦念が前提にあるようにも思える。

※連行された女性たちの一人として無名時代のエヴァ・ガードナーが出演

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