虎舞羅ーコブラー

セントラル・インテリジェンスの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

3.8
みんなのヒーロー、ロック様とケヴィン・ハート共演のドタバタコメディムービー。

何か笑える作品を先輩と見たかったので、U-NEXTの洋画コメディ枠上位に上がっていた本作をチョイス。
二転三転するストーリー展開、誰を信用していいのか分からない疑心暗鬼に陥る雰囲気を漂わせながら、しっかり笑えるコメディ作品に仕上がっている良作でした。

タイトルのセントラル・インテリジェンスは、アメリカの情報機関である中央情報局(Central Intelligence Agency)から取っており、CIAのエージェントを題材にした作品になっています。
そしてそのCIAエージェントを演じるのは、無敵の肉体を持つロック様。学生時代はメタボ体型を理由にいじめられており、猛特訓を経てCIAに入局しましたが、濡れ衣を着せられ逃亡中。
助けを求められるもう一人の主人公をケヴィン・ハートが演じます。学生時代に一人だけ自分を助けてくれた存在として、ロック様演じるボブからは敬愛されています。昔は文武両道のスーパースターでしたが、現在はしがない会計士として暮らしているのから分かる通り、ボブとは全くの正反対な道を辿っていたのです。
この映画はおふざけたコメディ映画という一面が強い一方、そうした身体的・精神的コンプレックスの克服と“本当に信頼できる友人”の重要性などが描かれており、そうした細かいメッセージ性も汲み取れるコメディとして充分に成り立っていました。

コメディ要素の面では、かなり下ネタが多めです。大人の使うような下ネタではなく、どちらかと言うと覚えたての高校生が使うような下ネタです。(伝わるのかこれは…?)
かなりアメリカンな下ネタジョークがいくつかありますが、主となるロック様とケヴィン・ハートの掛け合いは最高に面白いです。ストーリーだけで見ると正直間延びしそうなシーンは多々あるのですが、この二人だからこそ作品として完成されている部分も大きく、一つひとつのギャグにしても観客を飽きさせない力を持っているように感じました。
ケヴィン・ハートの高い声でのツッコミがまた面白さを倍増させてて…、エディー・マーフィーを思い出しました。🤭

ロック様の肉体美は勿論、とにかく笑いたい時にもうってつけのコメディ作品だと思います。
まだ観ていない方は是非!