8Niagara8

ランジュ氏の犯罪の8Niagara8のレビュー・感想・評価

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)
4.1
ひたすらに第三者的視点を置きながら、ランジュの動機について説明的な展開でもある。
ひとりだけ、極めて特権的存在のバタラが居なくなり、ようやく民主性が確立されたかというところからのその崩壊が実に象徴的かつ皮肉的である。
物語の中と外の交錯が現実味を際立たせる。彼らのかりそめの自由はかつてそこにあったものを想起させる。
バタラの悪いながらもキザでマスキュリンな二面性がいいアクセントだった。
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