ルノワール作品にしては珍しく、真面目な小市民の視点のお話。
とにかくランジュ氏がいい人。
年増女(失礼)に言い寄られて恋に落ち、
骨折でベッドから動けない友人のために看板をはがし、
西部劇の執筆に夢中になる。
永遠の少年!でもきっとあなたはそれでいい…
でもな、「形式的なものだから読まずにサインしたまえエヘン」
いやいや、それはちゃんと読め!
間違いなく詐欺に引っ掛かるタイプ。
アリゾナ・ジムって、どう見てもそんなに面白そうに見えないんだけど、当時のフランスではこういうのが持て囃される感じだったのかね?
ルネ・ルフェーブルって役者さん初見だけど、めっちゃ小市民感あって、この雰囲気がこの映画の肝。
最後の所はなぁ、もうちょっと違う選択できなかったのかなぁ、
とランジュ氏に感情移入しちゃう程度にはいい作品です。