ヴァランティーヌという洗濯屋経営者がランジュ氏の犯罪の経緯を語る形式の映画です。
この語り手役を演じるのはフローレルという歌手兼俳優の人で、レ・ミゼラブル(1934版)にも不幸な娼婦役で出ていました…
何にも考えずに見すぎて、最後になって7そういえばこの女、冒頭で人殺した」って言ってたなって思い出すくらいほんと何も考えずに見てた。。
女、相手誰でもいいのかよとは思わずにはいられないけどバタラもそ…
「何がランジュ氏をさうさせたのか?」的な、あるペテン師の殺人を巡る小市民回想劇。殺伐としたプロットの背でワイワイガチャガチャ騒ぐ市井の人々はいかにもルノワールで、そういった喜劇性から真面目さへの、あ…
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ルノワールらしい軽妙なテンポと意外な展開がひとつになった傑作。
ひとつ間違えばとっちらかりそうなたくさんの要素が微妙なバランスでまとまっているのが不思議。
自由や夢を愛する人々とそれを抑圧するも…
バタラが列車事故で死んだことにされてから、妊娠が発覚したり神父の偽装をしたりと、悪役ぶりに拍車がかかるのが面白い。
殺害シーンはびっくりするほど呆気ないが、直前のカメラワークで充分に魅せており、…
ジャン・ルノワール監督によるフィルムノワールと紹介されているが、ノワールというよりは人情ドラマであった。ジャン・ルノワール監督の鮮やかな軽やかさが心地良い作品だった。
ある宿に見かけない男女がやっ…
冒頭、国境近くの安ホテルに殺人容疑で指名手配中の男と連れ添いの女が入ってくる。ロビーで駄弁っていた人々は好き勝手に議論をする中、女が現れて、夢見がちで温厚な小市民ランジュ氏が殺人を起こすまでの顛末が…
>>続きを読む町の宿に泊まる男女。
酒場の男達は殺人を犯した男を話題にする中、女が現れ、彼について語り出す。
わかりやすい。
回顧録形式で物語は進み、主人公のランジュ氏がいかに良い人で、仕方のない行為であったか…
集団の平穏を阻んでくる障害物を笑顔で排除していく微塵も悪びれない人々は恐ろしい。社主バタラは口八丁手八丁のクズだとしても突発的な殺人の正当化と望まぬ子どもが流産した時の安堵感は観る者を曖昧な感情へと…
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