寝るのだいじ

日本で一番悪い奴らの寝るのだいじのネタバレレビュー・内容・結末

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後の「諸星以外誰も捕まっていない」が最高に怖かった。20年前って最近の話だし。

綾野剛が警察官として働き始めていきいきとしてたところから、最後までの落ちぶれがすごい。特に綾野剛の表情の変化や、ならず者の下品な態度や癖など細部へのこだわりが、この作品の気持ち悪さをより一層出している。

覚醒剤や犯罪に手を出すのが人生を壊すことであると啓蒙したいのかと途中まで思ったが、最後の留置所での接見シーンや文章を見ると、警察官組織は洗脳で結束の強い団体なのかと思えた。
これは個人的に思ったことだが、犯罪と対峙する仕事だからこそ、犯罪してみたいという人間の密かな気持ちが刺激されやすい職業なのかとも考えた。(元警察官で逮捕された人が過去の知り合いにいた)