北海道警の恥さらし、稲葉事件を元に制作された実録映画。
Eテレでやってる「ねほりんぱほりん」で「元マル暴の人」からお話を聞く回があったのを録画で観て、その影響から本作を久々に観ようと思い立った。
この映画は汚職に手を染めて後が無くなる諸星という刑事の顛末を追っていく内容で、全盛期から失脚、その全てを観ることができる。1度栄えし者でも必ずや衰えゆく〜と椎名林檎が歌っていたが、正にその通り。
何だか切なくなるシーンと、アホみたいに怒鳴り合う笑えたシーンとの交互。塩梅が上手い事できてて素晴らしい緩急。
てかコレ実話ってのが凄いよな。腐ってるよ警察内部。ヤクザも警察も元を辿ればチンピラに変わりないんだなぁとか思ったり。
事件の犯人として唯一逮捕された稲葉、実はカメオ出演していたり。ほんとエキストラくらいの出演だから気づきにくいけど、特徴的な餃子耳を探してもらえればバスのシーンで発見できるはず…。
ほんと白石和彌監督の映画は尽く刺さるというか、俺の趣味に合ってんだなあーと思う。
誰かが貧乏くじ引かなきゃいけない場面が俺にも来るんだろうか長い人生で。そん時は梯子外されなきゃいいな〜。
てか太郎の顔がラッパーの鎮座DOPENESSに見えて困る。
