諸星は自分を拾ってくれた北海道警の役に立ちたかったのかな。
柔道しか能がない自分が、警察署内で必要とされる存在になるために、どんどんと悪に染まっていく。
少し超えただけのつもりだった境界線がふと気づけば完全なる犯罪者の仲間入り。
薬の売買、銃の不正所持、暴力…絶対に超えてはいけないと分かっていた筈のシャブ中の一線も超えてしまう。
成果を挙げていくうちに経過には目を瞑り、結果しか見ないようになっていく。
大きな犯罪を止めるための必要悪だと信じ、突き進むが気づけば自分は大きな犯罪を犯す当事者になってしまっている。
一度は栄光を掴むがアッと言う間に転げ落ちて行く。
ありとあらゆる犯罪に手を染めても弟分と
可愛がる山辺に対しては変わらぬ愛情を最後まで持ち続ける。
諸星がシャブを打つシーンには綾野剛、凄い…と拍手。どんな演技をしたらこんな顔になるのかと圧倒。とてもリアルに感じた。
そして、その注射を打つ山辺役のYOUNG DAISさんも素敵でした。
打ちたくないのに打たなきゃいけない悔しさや悲しさの表情にグッときました。
後半の綾野剛は私はあまり好きじゃなかったな。ヤク中の無精感を出したかったんだろうけど、なんだか無理くりに感じて違和感があった。
