となりのデルトロ

日本で一番悪い奴らのとなりのデルトロのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.5
白石監督の前作「凶悪」が大好きだったんでようやく鑑賞!
「凶悪」ほどの衝撃はないけど、でも十分面白かった!
とにかく「凶悪」がそうだったように本作もキャスティングが最高!
「イイ顔の男たち」が見事に揃ってる!
主演の綾野剛の熱演は本当に見事だったし(シャブ打った時の顔芸がすごい!)、ピエール瀧や中村獅童の顔面力もさすが!
個人的に特に好きなのはパキスタン人(デニスの植野)と次長w
こいつら出てくるだけですげー笑える

もうとにかく警察の超体育会系気質がすごいイヤ
主人公は柔道馬鹿で典型的体育会系気質なので、先輩の言うことをひたすら素直に聞いていく
「とにかく点数を稼げ!」
警察はノルマ制で、とにかく多くの拳銃を挙げたやつが優秀扱いされる
主人公もひたすら拳銃を取り締まることしか頭になくて、やがてものすごーーく本末転倒な事態に発展していく
まじめだからこそ、歯止めがきかない
その悪事にどんどん手を染めていく圧倒的ドライヴ感は、さすが白石監督!
しかもそれをコメディとして撮ってるんだからすごい!
最後の綾野剛の顔も印象的

残念な点はちょっと長かったことと、結構作中で時間経ってるのに主人公が全然年取ってるように見えないこと。あとヒロイン2人の区別が途中からいまいちつかなかった(俺だけ?)

社会派としてのメッセージを込めつつ、エンターテイメントとして見せきる!
それができる監督って今の日本では少ないので、これからも白石監督には期待していきたいです!(`・ω・´)