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日本で一番悪い奴らのgogotakechangのレビュー・感想・評価

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)
3.9
この作品中、警察とは名ばかりで、仮面の下はただのヤクザ。しかし、心のどっかでそれは感じていたのかもしれない。権力と暴力はどちらも庶民にとって大きな驚異だからである。

ヤクザの抗争は怪獣映画のバトルのようなもので、とにかく嵐が過ぎ去ってくれのを待つばかり。昔のゴジラシリーズは行儀が良くて、どれだけ怪獣が大挙して押し寄せてもリングは富士山の裾野と相場が決まってたが、ヤクザのドンパチがそんなトコで起きるわけがない。いつも白昼の繁華街で、何人かの一般市民が巻き添えを食ったりする。実に傍迷惑な話だが、これが警察が絡んできたとしても大して変わらない。やっぱり騒ぎが収まるまで静観するしかない。

ところが、ゴジラとメカゴジラが手を組んでしまったとしたらどうなる?阿鼻叫喚、地獄の沙汰、精神的にも市民生活が蝕まれていく。

結構軽く描かれていたのが救いだったが、ゾッとしてしまうような内容だった。
ただ重ねてになるが、無い話ではないと、少しは感じてたのだと思う。

あぐらかいてシャブをキメてるゴジラの姿を、あまり想像したくなかっただけなのだろう。
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