QTaka

ビハインド・ザ・コーヴ 捕鯨問題の謎に迫るのQTakaのレビュー・感想・評価

3.5
ドキュメンタリーの常であるが、それはある視点から見た事実であって、真実ではない。
そのことを、丁寧に伝えようとした映画である。

映画に限らず、あらゆる表現には、それぞれの表現者の視点、立場がある。
この映画の訴えている、『ザ・コーヴ』も、同様に特定の視点に立った表現の1つであったに違いない。
そのことを前提にして見るならば、何の映画も表現も人々の心をここまで惑わすことにはならないはずなのだが。
このように、何かをきっかけに人びとが惑わされ、踊らされることが、富に多くなっている気がする。
目にしたものを疑ってかかるくらいの慎重さを持たなければならないという事だろう。
つまり、私たちは「煩悩に眼をさえられている」のだから。
見たいもの、聞きたい意見だけを信じ、受け入れるのが私たちなのだから。
より慎重に、より丁寧に物事に対峙していかなけれならないんですね。

日本人の食生活には、「いただきます」が有ります。
目の前の食は、多くの命の結実であるという事を、食の場に意識として持っているという事ですね。
食べるという事の大切さをもう一度考えたいですね。
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