も

世界の涯ての鼓動のものレビュー・感想・評価

世界の涯ての鼓動(2017年製作の映画)
4.0
否が応でも四六時中相手の事が絶えず頭にあって、消したくとも消えない。
やるべき事にも集中出来ず、相手が側に居ない間は疑心暗鬼、湧き上がる多幸感はほんの一瞬で、その直後に覆い被さる猜疑心、嫉妬心...
心が鷲掴みにされ、感情が振り回され、自分が自分で無くなるような、厄介な『恋』の作用。かつて私も味わったなあ...
と、懐かしみを感じながら観賞しました。(あの2人みたいな、見目よく完璧な経歴をもった2人では勿論ないけれど)

男は砂漠で、愛する人を渇望し、何がなんでも生き延びようと誓う。
女は深海の底で、愛する人が側に居ない世界に絶望し、海の泡となり消える事を夢想する。

ラストは、何となく明かりが射し込むような終わりかたで良かったです。

恋の記憶は良いですね。(例えそれが成就しても、せずとも)この映画が呼び水となって、久しぶりに思い出して、心が温まりました。
も