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半島の春のmingoのレビュー・感想・評価

半島の春(1941年製作の映画)
3.4
トークメモ
セリフと字幕それぞれ日本語。製作背景、40年につくって41年公開。植民地朝鮮でつくられており、デリケートな時代背景で風俗映画のひとつ。原作がサンデー毎日で連載していたもので監督が東京留学しており脈絡なく二重言語飛び交っており映画界とかレコード業界のプチブル社会の雰囲気が出ている興味深い映画。毎日新聞のソウル支社出身。自分のことも周りのこともそんなに信用していない、話すことも文章もあてにならず中国で色々な映画が発掘された。植民地研究には影響を与えた映画。歴史的な資料。プロパガンダ映画としても機能、春香伝に巨大資本が入り込み日本語で社長が話すシーン。当時の三大女優キムソヨンが歌を歌うシーン。ネクタイを付けた人は日芸出身らしく最後のアップも「春」っぽく見えない微妙な顔をしている。日本留学組が大挙してつくったような、監督は日活にいて阿部豊に師事していた。レコード会社のすけべなやつは芸大デザイン科出てるインテリ。撮影は東和シネマ出身。「軍馬行進曲」が使われている。映画人がその後どうやって生活をおくられていたのかが一番気になる。映画理論の専門家ではなく人物を辿っていくと昔のこともわかってくるのでは無いか。20本近く見つかったことを細かく見ていけばいい。
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