MVP＝中野攻＝福山潤さん。
これに尽きる、三部作の真ん中。
一部が緊張の連続だったのに比べて、二部は緩急ある展開で会話劇を楽しむ余裕も。それがまたよかった。
とにかく前述の福山潤さんのお芝居が中野攻というキャラクターの幅を押し拡げ、結果、作品の魅力にまで付加価値を付けた。
亜人という、死んでも死ねない（生き返る）存在がもしも実在した時。
我々人間はやはり亜人を刈り取り利用するのだろうか？
その根底には結局のところ恐怖があるのだ。
人は自分と異なるものを怖れる生き物で、恐怖は人を鬼にも邪にも変える。それはもはや亜人よりよほど恐ろしい何かに成り果てていることだと気づきもせずに…。
それがきっと、歴史における戦争や虐殺の正体なのだろう。
三部公開が9月。
まだきっと原作は終わっていないであろうから、映画の結末が楽しみだ。
