JAM

スパイ・オブ・ギャラクシーのJAMのレビュー・感想・評価

1.5
久し振りのイロモノ系です。
今回は、スパイ×SFという新ジャンルの開拓に挑んだユニバーサルが繰り出す、別名,失敗したアポロ計画ことスパイオブギャラクシーです。
忍者は数時間息をしなくても大丈夫だから、月面でも宇宙服とかいらないよね!
本編。
端的に述べるとこの映画は、インド人が暗躍する忍者で日本人はロボ恐竜を操るというユニバーサルのとち狂った発想をぶち込んだであろう怪作なのですが、素材自体は悪くないと個人的には思います。近未来,月面は五カ国がそれぞれの領地を支配しており、月面下にあるとされるヘリウムの入手競走をしているという、SF的な観点から見れば結構面白そうな大筋なのですがそこに【無駄としか思えない掛け合いの応酬】と【回りくどいにも程がある物語】更に【面白そうな設定の忘却】が加わる事で駄作へと昇華されているのです。
暫定的に主人公と呼ばれるべき彼の心を読むという能力がまるで活かされない本編。登場テーマもある面白インド忍者の早過ぎる退場。知恵を持ったアホと化した日本人の雑過ぎる扱い。
要所要所で輝く素材はあるというのに、それがまるで活かされていないのが普通に痛い。
これコメディとしてやれば、もうちょい面白くなったと思うんですよ。冒頭の体操服みてぇな宇宙服や唐突に始まるパリコレウォークが一番面白いんですもの。シリアスな笑いで通す事が出来れば、それなりの物は仕上がったのでは....と思わざるをえません。傑作になり得た可能性も、まぁ、なくはないのかな...。
そんな感じで、スパイ▪オブ▪ギャラクシー!
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