テロリストを殺害するミッションが淡々と遂行される中で人命を左右する苦悩を描いた異色の戦争映画。
2020年145本目。
一般の戦争映画のように戦闘をフィーチャーしたものではなく、技術が進み判断の余地が生まれたからこそ生じる苦悩を描いている点は異色なのではないかと思います。
当然戦争が幸せなど呼ぶはずはない。それは大前提だけど、何もしなければあのテロリストたちによって更に多くの人の命が失われいた。命に優劣はない故に判断にも正誤はない。寧ろ誤を思い自分を責めることはあっても正であったと確信できる瞬間はない。そんな想像もつかない責任ある判断をしなければならないのは辛すぎる。本当に戦争って、個人的には解決の糸口が掴めないので観ていて尚更苦しい。
こんなの考えてみれば当然のことですが、いざこう映像、ストーリーとしてまざまざと見せつけられるとインパクトは大きいですね。