この作品名の製作発表が決まった時、期待も大きかったが不安の方が大きかった。
がしかし、監督が白石監督という情報が入ると安心することが出来た。
白石監督は「コワすぎ」シリーズの監督でありこういった方面には非常に実力がある人だ。
私の知る限り、日本映画監督で彼以上に適任はいないと思う。
落合監督でなくて本当に良かった。
実際に観賞してみたが、期待に応える内容になっていた。
おおざっぱな流れとしては、貞子パートと伽椰子パートと2つのパートが同時進行し、お互い独自の強さを見せながら殺戮していき、最後の最後で戦うといった所だ。
どちらかと言うと貞子パートはギャグ、伽椰子パートはホラーと言った所だろうか…。
笑える所は普通に笑え、怖がらせる所は怖がらせる様に出来ている。
この緩急が素晴らしいと思う。
肝心の対戦だが、これもお互いの長所を堪能出来る良い見せ方をしている。
リングファン、呪怨ファンとお互いに満足のいくものになっていたのではないだろたいか…。
私はどちらかと言うとリングファンだが、大変満足している。
ただし、ラストは…。
私は唖然とし、妻は爆笑していた。
正直、安直過ぎではないだろうか…。
また、各々の強さを見せ方だが、貞子は念力以外にもあるのだがその部分が不満だ。
確かに私の嫌いな貞子関連の作品では強調されてはいるが貞子の魅力はそれじゃないだろと。
また、私の個人的な要望ではあるが内容がもっとぶっ飛んで欲しかったかな。
白石監督なら尚更だ。
まあ、確かに充分ぶっ飛んだ内容ではあるが…。
本作は決してレベルの高い作品ではないが、私としては貞子と伽椰子の戦いが観る事が出来たので大変満足している。
ただ、本編とは関係のない話だが、知り合いと酒の席で本作が全然怖くないから糞映画を言っている人が何人かいた。
その人達はvsという意味が分からないのかな??
宣伝やキャッチコピー、タイトルを見ていれば子供でも本作がホラー重視ではないことは分かると思うのだが…。
追記
貞子3Dの時も感じたがオリジナルと色々設定が変更しなくてはいけないのは、ハリウッドが関係あるのだろうか…。
それならば色々仕方の無い点も頷けるのだが…。