うた

君の名は。のうたのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.8
忘れたくないこと
忘れたくないひと

大切なひとのために無茶して、走って、叫んで、頑張る少年少女たちの姿がとても清々しい

観終わった後にとてもスッキリした気持ちになった

キャラクターの感情豊かな表情とそれに重なる情景描写の美しさに目を奪われた
光の移ろいや水の透明感、空の色がリアルでまるで生きているかのような世界が広がっていて、観ていると世界に引き込まれていくような感じがした

RADWIMPSさんの劇中歌もとてもお話に合っていて、オープニングから突き抜けるような音と軽快なテンポ感が聞いていて気持ちが高まった

また新海誠監督らしいモノローグの語りが心地よかった
キャラクターの心情を綺麗に言葉で表していて、とても素敵だった

新海誠監督の作品の良さはモノローグ、キャラクターの心の語りな気がするのですが、他の作品はちょっと多く感じていました。しかし今回の作品はモノローグの量とセリフ量が丁度良くて、新海誠監督の作品の中で一番、観やすいなと感じました

あとお話の中での糸の使い方がいいなと思いました
人と人との繋がりをよく糸に例えますが、この作品は目に見える形で表現しているのが面白かった
2人を繋いでいたのは運命の赤い糸なのかな?なんて思いながら観てました

キラキラと輝く青春の日々と共に、忘れたくないという心情を抱えて成長していく人々が描かれていて、学生だけでなく大人も思いっきり青春に浸れる夏らしい映画だと思ったのでオススメです!
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