素晴らしかった。彼の得意とする最高の風景描写と、SF要素と、ストーリーの面白さが詰まっていて非常に面白かった。
コメディに寄り過ぎず、シリアスに寄り過ぎず、バランス良く青春モノとして美しく、瑞々しいドラマになってた。
キャラデザもすごく凝ってて、人物にしっかり感情移入できたのも良かった。
最初の方の新海作品はわりと人物描写がおざなりだった感があるけど、今回の作品は表情、髪を触る仕草とかすごく細かく描かれていて感動した。
ひとりのクリエイターだった監督が、自身の作家性を保ちつつ、既に監督を知っていて期待値の高いファンや初見の観客も喜ばすことのできる商業映画も作れることを世間に証明してみせたような気がして、なんかファンとしては誇らしくなるような作品だった。(星を追う子どものことは正直忘れたい)
新海さんの作品は、尋常でないこだわりを端々に感じる。観客に媚びるのではなくて、純粋に私達を喜ばせようとしてくれているのを感じた。ありがとうございます。