映画レビューのデビューとしての記念碑的作品。
山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」が主題歌の「秒速5センチメートル」これが新海誠監督の作品を知るきっかけでした。
あれから9年…
新海誠作品ルーキーとして僭越ながらレビューさせていただきます。
新海誠監督の作品にはキーワードが3つあると思います。
・音楽
・映像美
・距離
この作品もこの3つで構成されています。
まずは音楽。イメージは映画全体が宝石箱で、曲は宝石のイメージ。
様々な所に散りばめられている。自然にストーリーに乗っかってくる。
音楽を担当しているのは「RADWINPS」歌詞に定評があって、昔から革命的な音楽を作っているバンドです。
映像美。監督は自らロケハンに出向き、繊細かつ美しくこだわって描いている。
誰もが見た事のある、感情移入しやすい風景。
とあるシーンでは前からの光と横からの光、つまり太陽が2つあるという事のようです。
こういったシーンを探して鑑賞されるのも楽しみの1つだと思います。
最後は距離。これは瀧と三葉の距離であり、物語の核。
2人の距離の謎が解ける時、物語の真相が明らかになります。
何で2人は入れ替わるのだろう?2人はどうなるんだろう?
なんてことを考えながら音楽と映像美を楽しみつつ、鳥肌が立ち、手を握りしめていました。
長くなりましたが、まだまだこの作品の魅力は語り尽くせません。
昔からのファンの方がニヤリとする演出はもちろん、自分のような新海作品ルーキーでも楽しめる作品になっています。
百聞は一見に如かず!劇場で観る事をお勧めします。
この時代に生き、この作品、監督と出逢えた事に感謝!
最後に、映画を観終わった後、とあるキービジュアルを見ると何か感じるかもしれません。