「探してるのは、どこなのか誰なのか」。
新海誠が、エンタメ力アップに徹し、その一部の人を食傷気味にしてたポエマー癖をマイルドに誰でも口にしたくなるような味に料理したなぁと、それだけのコミュ力をつけたなぁ、よう頑張ったなぁと。
震災の傷の痛みを、なんとか癒そうとする努力のようなものも強く感じつつ、日本の今を描いた時、自然災害は避けて通れないのかもしれないなと。
田舎よりも都会の風景が目立って、活躍するスマホなど、現代の弱点みたいになりかねないものを、上手く生かし描いてる。
それも、最高にセンチメンタルに。
こういう胸キュン青春アニメやらせたら他に並ぶ監督は居ないかなと思う。この作品で更に「新海誠」の名前が売れ、あと「RAD」にも新しいファンがついたはず。
ここから以下は、残念だなと思った感想で胸熱のファンの方達に水をかけるようで申し訳ない(閲覧注意)。
RADの起用は、曲の方が作品を超えてしまってた感は否めなかった。音楽との相乗効果で作品を無闇に盛り上げようとするやり方やけど、ただのMVに成り下がってしまう失敗例は今までにもあったよね、何故やるの？
しかも歌詞入りって、なんか大人の事情があるのかなぁ。
髪型のセンスだけど、わざと？ってレベルでダサい、あんな髪型の女子、見たことない。スイーツなんかは、めっちゃリアリティを持って描けてるのに、アラ40の未だ自身の青春を引きずってる感が、キャラに滲み出てるような気がして痛々しい。色っぽい先輩のデコられたライターとか、チラ見え黒の下着とかなんか古いねんな（笑）
この国には、恋愛至上主義者になりたがって、胸を締め付けられたくて、頭を空っぽにしたがって、名前を呼ばれたがってる人がたくさんいるの？
君の名は？(タイトル落ち)
