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君の名は。のhilosophyのネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

もやもやする映画だった。
自然災害の犠牲者を無かったことにするって、ものすごく傲慢で無神経な話だと思う。日本人、特に大災害を経験した人たちにとって。
あの町が復興している様子も無かった。命は助かったけど故郷には帰れませんって、それって本当にいいエンディングなの?
自然災害を描いておきながらその扱い方の雑なところに、作り手の人格を疑ってしまうほどだった。
本作は大衆映画として"いい映画"だとは思う。圧倒的な絵の強さと演出力があるのは確かだ。しかし、受け入れ難い現実を前に乗り越えるのではなく無かったことにする映画から得るものは何もないと思う。
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