Mark

君の名は。のMarkのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
5.0
IMAXでのリバイバル上映にて鑑賞。
公開当時劇場で観て以来だったからか、なんだかすごく良かった。響いた。あの時から6年、自分の中でも色々と心境の変化があったってことなのか?当時は周りから聞こえてくる観客のすすり泣く声にいまいち共感できなかったけど今回は感動できた。

『秒速』を観たばかりだからかもしれないけど、なんだかすごく似たものを感じたし、監督の他作品は未鑑賞なのでわからないけど話に聞く限り恐らくどれも同じようなモチーフなんだろうなーと思う。
『秒速』から新海誠のマニアックな作家性成分をいくらか抜いて少し弱め、逆にそこに大衆受けするようなエンタメ成分をごっそり入れてさらにゴージャスにデコレーションしたような印象。
ストーリーとか、台詞回しとか、音楽の使い方とか、やってることはもうベタベタなぐらいの「泣かせる演出」なんだけど、それでもやっぱり思わず感情動かされちゃうのはもう新海マジック。すごい。

RADWIMPSの劇伴とのシンクロ感も良い。テンポよく進めるところ、しっとり泣かせるところ、そういう緩急の付け方、そこに完璧にマッチする劇伴。
特に序盤で瀧と三葉がお互いの「入れ替わり」に気づくくだり。テンポ感、音楽、そして映像の見せ方もあいまって心地よすぎる。そしてその流れからのあの有名な『前前前世』。
RADWIMPSの存在無くしてこの奇跡のような完成度はなかっただろうなと思う。
Mark

Mark