井出

君の名は。の井出のネタバレレビュー・内容・結末

君の名は。(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

決定的に重要だったのは、記憶は薄れるが、ぼくらが変えることができるのは、何も相手や自分の意識だけではないということ。その周囲との関係性とか、なぜかは忘れても行為をしたということ。体とか、関係とかに刻み込まれていて、常に何かがあった、君がいたことが残像になって現れ続ける。
それを生み出したのは期間である。1ヶ月ものやりとりは、記憶は夢のように消えていくのに、なぜか前とは決定的にかわった、周りの人たちとの関係や理由はわからないのに東京に、岐阜にいったという行為が消え難く残った。
それだけではない。3年もの間、手首にあり続けた、あの組紐が、お互いの何かを引き寄せた。
記憶は薄れるかもしれないが、決定的な何かをぼくらは覚えているのかもしれない。
井出

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