寿マーガリン

君の名は。の寿マーガリンのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
1.0
レンタルが始まるのを待っていて、ようやく観たのですが、感想としては「WHY?!ジャパニーズピーポー乳揉んだだけで好きになる?!?!」という感じでした。


青春の恋愛というものに、
人を好きになる理由に『たいした意味などない』それが恋愛だという事も理解した上で、
タキと三葉の心が通い始める描写があまりにも不足していたため、朝突然涙が出ていても、共感も伏線とも感じられず、
「田舎の花粉てつよめ?」「ハウスダストやべぇなこいつんち・・・」としか認識出来ない!


恋愛において、最も重要で楽しくてお花畑気分を味わえるのは、キスでもハグでもセックスでもない、会話と思いやりなのではないのか?!

心が繋がっていく過程がすっ飛ばされているせいで、「君の中は。」というタイトルの同人誌が出ていても、「君の縄。」みたいなAVが出ていても、あまり同情の気持ちも湧いてくる事もなく、

言葉や心を積み重ねて通じ合うことが出来ないから、身体で繋げておこうぜ!!(儲かるし)的な奴等の気持ちがちょっと分かってしまうよね。
私には恋愛映画には思えませんでした。時々ホラーみたいに感じちゃったし。時空歪むとかめっちゃ怖いし。DIOかよ。


今の自分たちに不足している環境や感情、理想なんかを詰め込んで「それってちょっと共感できるよね」くらいに煮詰めておくのが社会現象になる映画だと思うんだけど、
本作が社会現象になったことから考えて、私達は何が不足しているんだろうとちょっと考えてみた。

彗星くる(イイね!)
身体が入れ替わる(イイね!)
見知らぬ運命の人と出会う(イイね!)
バイト先の綺麗な先輩とデートする(イイね!)
人を救う(イイね!)
フォトジェニックな景色(イイね!)
ウェーイ(イイね!)

って感じで、現代人はすぐにボタン1つで共感するし、なんでもかんでも感情を(イイね!)に代弁させてるから、何も紐解けなかった。

みんな「突然起こる、想像できない凄いこと」にちょっと憧れて、
「バイト先の高嶺の花みたいな先輩と上手く行ったら最高」みたいな身近な理想があって、自分の力ではないすごい力によって、
より良い方向へ物事が進んだらいいなーって思ってんのかな。自動的にすごいミラクルに巻き込まれて、すごいミラクルな恋愛したいのかな。そう解釈すれば共感はちょっとできる。
私だって突然道歩いてたらミラクルな出会いに巻き込まれて、前前前世から探してた運命の相手と2日後には結婚してたいよ。