就活を通をして若者の自意識と承認欲求を描いたドラマ。ポツドールの舞台は観たことないが三浦大輔監督の映画には『ボーイズ・オン・ザ・ラン』や『愛の渦』など人間の弱さや汚さや泥臭さが漂っているものが多く、今回の映画もまさにその部類の映画だった。 洋服を着た『愛の渦』とも言うべきか。 拓人は腹にいちもつを抱えてるなと思ってたら案の定ラストで色々暴かれた。冷静さは必要といえども同居人の事をあんな風にツイッターで書くのは嫌な奴だなと思った。佐藤健が酷い役をやっていたのは新鮮だった。 それにしても何者でもないのに本名でツイッターをやるんだろうかと言うのは多少引っかかった。客観視している様子を舞台化してみたり意外と凝った演出をしていたかま、この作品そのものを舞台で観た方が面白かっただろうなとも思う。 自分は就活をそこまで熱心にやらなかったので懐かしさみたいなのはなかったし、何よりもこいつらこのまま社会に出て大丈夫なのかという不安もある。 山田孝之の影も薄くやや残念。
