書店員見習い

何者の書店員見習いのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.0
映画館で予告を観た時に、主題歌の中田ヤスタカ氏の「NANIMONO」に一目惚れならぬ一聴き惚れをし、サブスクでずっと聴いていたにも関わらず、映画自体は観ていなかった。
就活を軸に人間心理の闇みたいな深いテーマで、グッサリ刺されました。自己肯定感が低い人にはより刺さる映画かと。

拓人みたいに外に向けて闇発信する事はしないけど、心のどこかでいつも冷めた目で見てしまう癖が私にもある。

SNSは誰かの為に情報発信なのか、意思表示なのか、自己顕示欲なのか、自己肯定欲なのか。依存しだすと段々当初の目的が薄れて、自己肯定をしたい為の場所になりがち。認めて欲しくて自分の存在価値を。

それにしても、拓人に共感出来てしまう私はヤバいのかも?
自分は人より客観的に見れてるんだ、という優越感を感じたいという心理なの?
冷めた目で見ながらも、コツコツと続けてる人への羨望と妬み、結局何者にもなれていない自分。

後半の舞台を絡めた演出が凄く好き。
俳優陣が豪華。佐藤健さんの繊細な演技が好き。
そしてやっぱり主題歌が最高だった。
原作読もうっと。