きゃら

何者のきゃらのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.4
あらすじを読んだら面白そうだったので、鑑賞。

でも、期待していたような展開は無く拍子抜けしました。
主に心の機微が描かれているので、映画より原作を読むほうが楽しめるかもしれません。

キャストはとても豪華で主要キャストの方全員、役にはまっていて演技も凄く良かったです。
特に、口数の少ない難しそうな役の主演の佐藤さんと菅田さんの演技が、自然で素晴らしかったです。

同じ年代の同じような者が集まるコミュニティでは、生きてる時代が同じなので、望む事や生き方が似てしまいがちだと思います。
そして、そのコミュニティの人と自身を比べてしまい、モヤモヤするのは誰しもあると思います。
この映画ではそれがうまく描かれていました。

そもそも社会に出た事の無い学生に、一生の仕事や会社を選べというほうが酷です。
みんな同じような服装で就職活動をする事にも葛藤を感じる人も居るんじゃないかな。

この主人公は演劇を続けたい気もある、でも普通に大企業に就職したほうが良いのかな、あまりにも違い過ぎる生き方、そりゃどちらかを選ぶって難し過ぎるー!(涙)

まぁ、どちらにしても日本は新卒に重きを置くだけでなく、中途採用も積極的に採用して欲しいです。
みんながやり直せる社会、それが当たり前になって欲しいです。

就職試験に落ちても、それは縁が無かっただけで、後から考えると落ちた企業なんてどうでも良くなります。
就職が早く決まったほうが偉くて人生安泰なんて事も無いんじゃないかな(学生はそれもわかってると思うけど)。
学生よりかなり年上の自分はそう思います。
人生は単純なものじゃなくて、めっちゃ複雑ですよね。
きゃら

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