「何者にもなれず誰かのものになろうとしている」という好きな歌詞がある。
本作はまさにその通りの生き方。
SNSの裏アカが見えない攻撃をし合う時代。真実がわかった時に今までの気持ちがひっくり返るが、それと同時に悔しさや劣等感もひしひしと伝わる。履歴書1枚に人格が落とし込まれる就活の非情さ。それが今まで幾人もの大学生をくるしめている。
何者?という問いに対しては、履歴書や面接で答えられないような思い出や誰かと何かした事、誰かの記憶になる事が自分が何者であるか証明する為の一部なんだろう、とこの若人が申しております。