うらぬす

何者のうらぬすのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.7
劇的な展開が次々起こるわけでもないし、ツイッターやら掲示板やら名刺やら、文字媒体がたくさん登場するから、映画化するのは難しそうと思ってたけど、比較的きっちりまとめられてたように思う。ラストシーンの見せ方は工夫されていて面白かった。

原作も映画も、自意識の醜さが暴露された気がして、ヒヤヒヤする。登場人物のなかに自分と似通っている部分を少しでも見つけてしまえば尚更。就活が終わった身だからこそなんとか楽しめてるけど、今の大学三年生が見たらどう思うか……。

限られた時間のなかに収めるためにはカットされた会話がすごく惜しくて、結局「原作も読んだほうがいい」というところに落ち着いてしまうのが、仕方ないとはいえちょっぴり残念。自分ももう一度読み返したくなった。