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何者の5のネタバレレビュー・内容・結末

何者(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

自分とタクトは重なる部分があって、色んな時期とかも今の私と同じ感じで。
自分も追い詰められてるようになって苦しくなった映画。
タクトは自信もあって他人を見下してる自分のことも好きで。なのに見下してる誰かが先に内定出たり。
いつまでも夢を追いかけている旧友を心の底から羨ましいと思っていて、自分だってやれないことはないのに、他者からの視線とかそんなことばかりを気にしてしまってる。
しかも羨ましいと思う気持ちは自覚できるはずなのに、そんな自分は嫌いだから見過ごす。
就活は、落ちる度に自分を否定される。
必要ない。って言われることと同じ。
ここにいる誰よりも就活を調べて、本気でやっているのに。
なんで、なんであいつに内定が出たんだ。
そんな葛藤。
作品で少し残念だったのが、二階堂ふみの号泣の後に物語が進んでいくのだけれど、そこから先が早すぎた。よくいえばテンポがいい。だけど速すぎて。終わったあと、アレ?ってなった。あと、タクトの自分自身に対しての苛立ちとか少なかったように感じた。それは構成とかじゃなく、もっと苦しんで欲しかった。
二階堂ふみは急変するところとか、演じてる自分に恥がないところが特によかった。全体的になりきってた。菅田将暉の言葉の発し方が凄くいい。岡田将生、期待してたけどあんまりだった。いい役だったんだけど印象が薄かった。岡田くんの純粋さ謙虚さにひねくれた隆良の役はあまりあってないのかも。佐藤健くん、あと少し。良かった。おしい。カスミちゃんは印象が変わりました。
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